Top Message 2020

生徒会長より(令和2年度)

「この学校でよかった」と思える新見高校へ

We are Travelers.™ー 
私たち新見高校南校地生徒会が今年度より掲げるタグラインです。高校は、自分の「人生」という旅の行き先を決める場所です。その目的地を目指して、旅立とうとするTravelersたちが、この場所に集っている。そんなことを表しました。

 そのTravelersたちを支える組織、私たち生徒会執行部が行う活動の根幹に位置することが3つあります。

 1つ目は、「生徒全員が天真爛漫な学校生活を送れるようにする」というものです。勉強に打ち込む人、部活動を必死に取り組む人、自分の将来のために行動を起こす人、さまざまな人が新見高校南校地に入学してきます。なかには、高校の生活になかなか馴染めないという人もいます。人はみんな違います。だから、全員にとって良い学校を作ることはとても難しいことです。

 ある行事の満足度が90%であるとします。一般論でいうと、その行事は成功だったと言えるでしょう。しかし、私たちが注目するのは「満足した人が多い」ことではありません。「満足できていない」人がいるということです。現代社会の構造上、多数派の意見を優先することは仕方のないことなのかもしれません。しかし、その多数派の意見「A」の中に、少数派の意見「B」を含ませ、新たな意見「C」を導くことは可能であるでしょう。マジョリティーが正しいのではありません。かといって、マイノリティーが正しいということもありません。マジョリティー+マイノリティー=ニューノーマルが誰もが受け入れられる答えになると思っています。全員が、「『この高校でよかった』と思える新見高校」にするためには、そうしたニューノーマルを可能な限り実現していくことが鍵になると信じています。

 2つ目は、「前例にとらわれない改革で、新しい高校を創る。」ことです。学校全体を改革するにあたり、まずは生徒会執行部の構造改革を行いました。仕事の領域ごとにはっきりと係を分けること、先生方とともにより良い学校を作り上げるためのプロセスを新たに新設すること、そしてデジタル化を行うことの3つです。より効率的に、より早く、そしてより効果的な活動を行うことができるようになりました。次に、目安箱をはじめとした生徒から意見を聞くことと、その意見への返答をすることを強化しました。満足度の高い学校にするためには、生徒1人ひとりの声にしっかりと耳を傾ける必要があります。そして、出してくださった意見をきちんと学校運営にいかしていることを示すということも重要です。Give and Takeの関係性を保つことで、的確に課題を解決することができるようになると考えます。

 3つ目に私たちがしなければならないこと、それは「継承」です。今年度新たに創られたことと、今までの先輩方が築いてこられた伝統を次の世代に向けて引き継いでいくための活動です。102年間で積み上げられてきた伝統は何物にも代えられない新見高校の宝です。でも、その宝はなにもしなければ埃を被ってしまいます。埃を被らせないこと、つまり伝統を受け継ぎ、そこに革新の風を吹き込み、新しい1ページを刻んで、継承するという最も大切な仕事を執行することこそが、生徒会執行部という組織の本質です。誇り高い新見高校を後輩たちに受け継ぐために、私たちは責任を果たしていきます。

最後になりましたが、いつも生徒会執行部を支えてくださっているすべてのみなさんに深く御礼を申し上げます。「人生」という旅路へ一歩を踏み出す日、卒業式で仲間たちみんなが心の底から「新見高校に入学してよかった」と思える学校を目指して、努力を続けてまいります。

岡山県立新見高等学校南校地 第15期生徒会長  小林 秀之

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私たち新見高校南校地生徒会は、持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
We are supporting Sustainable Development Goals 17 Actions.

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